使命の完遂

大悲は多智に止められる前に飛び降りようと、あわてて身を躍らせた。その瞬間、胸の内で「パチン」という鋭い音がした。大悲が思わず胸元を見ると、そこには固く凝り固まっていた「我執」という塊が砕け散っていた。 次の瞬間、無数の金 … 続きを読む

縁起島(えんぎとう)へ上陸

どれほどの時が流れたのか分からないころ、ひんやりとした風が大悲の頬をそっと撫でた。大悲はゆっくりと目を開いた。自分が巨大な蓮の花の上に横たわっていることに気づく。上体を起こして周囲を見渡すと、視界の果てまで一面の蓮の海が … 続きを読む

光幻境(こうげんきょう)へ

洞窟の出口を出た途端、大悲と多智はまず、目を開けていられないほどの刺すような強い光に襲われた。二人は思わず目を細めながら、数歩だけよろよろと前へ進んだが、すぐに、自分たちが眩い白光のただ中に立ち尽くしていることに気づいた … 続きを読む

魔宮を抜けて

道中、彼女は五毒が作り出す無数の幻境を潜り抜け、ついに「自性山」の麓に辿り着いた。山の麓では、多くの男女が集会を開いていた。彼らは奇妙な化粧をし、異様な髪型をしていた。多くの女は裸に近い姿で、身体には極彩色の文様が描かれ … 続きを読む

惑星Aへの降臨

大悲は時空のトンネルを抜け、惑星Aの入り口へと辿り着いた。そこは陰陽二つのエネルギーが交差する「欲の海」であった。エネルギーは海水のように荒れ狂い、赤と白の暗い光を放ちながら、生命を恐怖させる無数のブラックホールを形成し … 続きを読む

使命を拝受す

遥か彼方、銀河系の中央に一つの星があった。そこに住まう生命はすべて「光の化身」であり、多大なる神通力を持っていた。彼らは仏教における観世音菩薩のように、各々が念じるままに千手千眼を現じることができた。 その星を統治する国 … 続きを読む

星の道について

『星の道』(星路)は、楊寧(Yang Ning)先生による、仏教的な寓意に満ちたサイエンス・フィクション作品です。神話のような星間救援の物語を通して、「修行して悟りに至る道」の核心や重要な概念を、躍動感のあるストーリーと … 続きを読む